色々ありすぎて、よくわからないんだよな・・・
一体、キャッシュレスってどういう意味で、どんな種類のキャッシュレスがあるんだろう?
キャッシュレス業界勤続15年以上、クレディッター、クレジット債権管理士、貸金業務取扱主任者(国家資格)のキャッシュレスの達人タツヲが解説します。
では、目次へどうぞ。
そもそもキャッシュレス決済とは?
キャッシュレス決済・・・
英語ではCashless決済。
ググってみてください。
バシっと返してくれている「代表的な回答」や「共通の回答」はないと思います。
なぜなら、もともとあった英語というより、日本語英語。つまり造語です。
実は、現状「キャッシュレス」については、広汎に共通的に認識されている定義は存在しないんです。
そんな中、経済産業省が定める「キャッシュレスビジョン*¹」における定義としては、「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」を指しています。
ということで、難しく考えずに、簡単にとらえておくと、「現金なしの、現金のいらない決済」と思っておけば間違いはないです。
では、「現金なしの、現金のいらない決済」とは何があるか? です。
古くは、小切手や手形、口座振替がそれにあたります。
最近、というか馴染みのある決済手段で言うと、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネーがあります。
*¹ものすごく正確かつ詳細にまとまっていて、とても良い資料です。業界人のワタシからするととても良くわかります。ただ、少し専門用語が多くて難しいかなとも思います。興味のある人は読んでみて良いと思いますが、ワタシの記事では、その内容含めて簡単にまとめてるので、「とにかく色々知りたい!」という人は、いろんな記事に飛んで読んでみてください。
キャッシュレス決済の種類
クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネーという決済種類で頭の整理をするより、決済時のお金の流れ(前払い?即時払い?後払い???)で大別するとわかりやすいと思います。
前払い方式(プリペイド)
利用金額を事前にチャージ(入金)した媒体(カードやスマホアプリ)から減算されて支払う方式です。
つまり、
プリ:事前に
ペイド:支払いが終わっている
方式:決済手段
です。
主なサービスとしては以下があげられます。
- 交通系電子マネー(鉄道各社が展開するサービス:Suica、ICOCCA、PASMO等)
- WAON(イオングループが展開するサービス)
- nanaco(7&iホールディングスが展開するサービス)
- プリペイドカード(各社が提供するサービスや、国際ブランドが展開するサービス)
- QR決済(プリペイド方式採用タイプ)*²
即時払い方式(リアルタイムペイ)
あらかじめ設定しておいた銀行口座より即時に減算されて支払う方式です。
つまり、
リアルタイム:利用と同時に
ペイ:現金がなくなる(減算される)
方式:決済手段
です。
主なサービスとしては以下があげられます。
- デビットカード(日本電子決済推進機構が展開するJ-Debit、国際ブランドが展開するデビットカード)*³
- QR決済(銀行口座紐づけタイプ)*²
後払い方式(ポストペイ)
利用時(購入時)に銀行口座にお金がなくても、お買い物することができ、1ケ月分のお買い物の金額を後から支払う(請求書が来て、口座振替される)方式です。
つまり
ポスト:後から(1ケ月~2か月度)
ペイ:支払う(口座振替される)
方式:決済手段
です。
主なサービスとしては以下があげられます。
- クレジットカード
- QR決済(クレジットカード紐づけタイプ)*²
普通、あとから支払うというモノには金融原理上、利息がかかります。
でも、クレジットカードは一定期間(約1ケ月~2か月後)の支払いであれば、原則利息はかかりません。
うぅーん。
いろいろ疑問が出てきましたよね。。。
まずは、
詳しく知りたい人は以下の記事を読んでみてください。
次に、
そんな人は以下の記事を読んでみてください。
*2:すべての方式にQR決済が出てきており、?が浮かんだと思います。QR決済はとても複雑な仕組みになっています。「QR決済についてもっと知りたい!!」という人は以下の記事を読んでみてください。
*3:デビットカードには、主に、全銀連が発行するタイプと、国際ブランドカードが発行するタイプがあります。より詳しく知りたいかたは、そのうち記事をアップするので待っていてください。
キャッシュレスの良いところ
上図の通り、キャッシュレスとは、とにかく現金がなくてもお買い物ができることです。
当たり前のことを言っているように聞こえると思いますが、シンプルにそれだけです。
ただ、現金と違ってキャッシュレスの良いところは
- 大きな財布を持ち歩く必要がない
- 現金のやり取りと言ったわずらわしさがない
- 現金がなくてもお買い物ができる(欲しい時に欲しいモノが買える)
- スマートにお買い物ができる
- 何よりも、現金ではありえないポイントが溜まる
そんな良いところずくめのキャッシュレスですが、そもそもなぜポイントが溜まるのでしょうか?
クレジットカードやデビットカード、プリペイドカードやQR決済、ほとんど全てのキャッシュレス決済でポイントが溜まります。消費者(キャッシュレスの利用者)にとって良いことしかありません。
良いことがあるということは、誰かが損しているのでは?むしろダマされているのでは?わざと自分の身の丈以上の買い物をさせて、利息がなんかで企業が儲けているだけなのでは??
そんなことはありません。
キャッシュレスの経済の仕組みを知れば、ダマされているという不安や、誰かが損をしているかもという疑問、誰かが儲けているだけだという疑念が解消されます。
まとめ:キャッシュレスについて
ということで、簡単にまとめますね!
キャッシュレスとは、現金がなくてもお買い物ができる仕組み。
キャッシュレスの種類には、前払い方式(プリペイド)、即時払い方式(リアルタイムペイ)、後払い方式(ポストペイ)があります。
代表的なものは
- プリペイドカード
- デビットカード
- クレジットカード
です。
そして、QR決済は全てのタイプ(プリ・デビ・クレ)があります。
複雑ですね。ここはまた別の記事で紹介したいと思います。
キャッシュレスは消費者(カード利用者)にとってはメリットしかないものです。
でも、怪しいと感じる方は、キャッシュレスの経済の仕組み(ビジネスモデル)を知れば、余計な不安はなくなると思います。
ということで、現金での支払いはやめて、キャッシュレス決済をやってみてはどうでしょう^^